高齢者サポートサービスとは

高齢単身者の増加に伴い、高齢者サポートサービスを提供する企業が増え始めた。そもそも、高齢者サポートサービスとは、高齢者が生活する中で感じている不安の解消を目的としている。業者によっては、身の回りの世話を行うだけでなく、施設に入る高齢者の保証人になるケースもある。また、利用者が急逝した際に、葬儀や遺品整理を実施しているケースも少なくない。但し、料金設定や契約方法などサービスの内容は業者ごとに差異があるため、利用する場合はいくつかのサービスについて比較しておくと良いだろう。サービスを提供する側の場合、利用者に対して丁寧に説明しておかなけれは、トラブルが発生しかねない。

厚生労働省は高齢者サポートサービスを利用する上での注意点をまとめ、手引書を発表した。同時に、介護施設が正当な理由もなく入所を拒む行為についても言及し、改善を求めた。2017年に実施された実態調査によると、90パーセント以上の施設が保証人不在の高齢者の受け入れを拒否していたそうだ。しかし、身元保証人がいないからといって入所を拒むことはできないはずなのだ。

また、介護施設などの利用を希望する高齢者の中には、認知機能が低下傾向をたどっている人が少なくないため注意が必要だ。根気強く高齢者と話し合いを重ね、確固とした意向を確認することが望ましい。できれば単身ではなく、複数の専門職が連携して最適なプランを作る必要があるだろう。手間を省こうとすると、利用者の希望を叶えられなかったり、トラブルになる可能性が高い。